写真は趣味でやっているんですか?と問われたら。
写真を撮るのが好きだというと、
「写真が趣味なんですね」と言われる。
趣味、といわれ私は違和感を覚え、趣味ではないですと即答する。
私にとって写真は趣味を超えた存在である。
写真を撮ることは、自己の表現であり己を知ることだ。
写真教室のアンケートで、今後撮ってみたい写真
という設問に、私は「救済」と答えている。
救済とは誰かを救ってあげようとか、写真で癒してあげようとか
あるいは写真で癒されたいということでもなく
自分自身の魂の救済である。
心の奥底に眠らせている思いを救い出すことだ。
同じようなことを日本画家の脇田和が言っていたと
ここ数日知った。
画家が絵を描くのは趣味ではない。
それに似た想いで、僕は写真を撮っている。