photter's photo diary

日々の暮らしで感じた「心に一番近いコト」を写真と言葉でつづります。

やめろと言われても

一休とんち小僧の正体


上野毛にある五島美術館iPhoneを使っていたら、

「展示室では電子機器を使用しないでください」と係員に注意された。

これまでいくつかの美術館、博物館に行ったけども、一度も言われたことが無かったので、少々驚いた。


理由を聞くと、

「決まりなので理由は分からないから受付で聞いて欲しい。」


理由を確かめる。すると、スマートフォンで撮影している人と見分けがつかないので使用を断っていると言う。


撮影は音が出るし、動きで撮影していることなんて分かりそうなのにな、と半ば納得できない気持ちもありながら、周りで使っている人が居ると「撮影OK」と勘違いする人もいるのかもしれない。そう思い、引き下がった。


私はiPhoneで何をしていたかと言うと、展示物に関する検索だった。


例えば江戸時代の書籍に押されていた「長島町大野屋惣八」という印。一体どこの誰だろうと思うわけですが、調べてみると江戸時代後期から明治時代の貸本屋さんだと分かる。その書籍が京都大学に寄贈されて、展示のために貸し出されている。どんな風に人の手に渡って今ここにあるのか知ると時の重みを感じる。


結局、展示室では使用禁止なので、いちいちロビーに出て調べることにした。疑問に思うことをその場で調べられるような仕組みが美術館、博物館に欲しい。学芸員が常駐しているわけじゃないし。f:id:photter:20151206111934j:plain