アンドレアス・グルスキー展に行ってきました(1)
日本列島に台風が接近する9月15日、
国立新美術館で開催の「アンドレアス・グルスキー展」に行ってきました。
有料の音声ガイダンスが、
ということで、新美では初めて、音声ガイダンスを借りました。
が、このガイダンスの内容と、渡される巡回図と作品説明書に
ちょっとイライラしました。
マンションの写った写真を2枚つなぎ合わせただけなのに
グルスキーが、「デジタル加工」を多用して作品を創っている、
という解説があったのですが、
写真をつなぐなんて、デジタル時代のいまに始まった技法じゃないし、
ことさら強調することでもないな、と。
でもそこをわざわざ解説するということは、
どうやって撮ったのか知りたい、HOWを知りたい、
答えが知りたいという声は多いのでしょう。
そんな技法のことは良いから、作品のことを
きちんと説明してあげれば良いのにな、と。
僕にはマンションという集合住宅(集合体)は
一つ一つの部屋で成立していることが、
よくある言い方かもしれないけど、生命体と細胞のように感じられ、
人が棲むことによって、
無機質なコンクリートの固まりである建物にも
命が宿る。そんなストーリーを感じました。