ボールはトモダチ
僕と同じくらいの年代、つまり
いわゆる団塊ジュニアと呼ばれている世代には有名な言葉ですね。
「ボールはトモダチ」はサッカー漫画のキャプテン翼のセリフです。
今日はそれに近い言葉を、全く別の分野の人から聞いて考えた次第です。
金曜の朝は時間に余裕があるので、テレビ番組を観ておりましたら
俳優の岸谷五朗さんがゲスト出演されており、
自身のプロデュースする芝居について語られておりました。
そのなかで、稽古中の風景が流れたのですが、1時間ぐらい
マット運動を含め、芝居の前の準備をするそうです。
その理由を尋ねたところ、岸谷さんが答えたのはこんな感じ。
“舞台に立つ人は床と仲良くならなければならない”からなんです。
全身で演技をするから、足だけじゃなくて、手や身体や頭まで、
床の感触を知って舞台に立つことが、役者には必要なんです。
床の感触、か。なるほど、演技をする人にとって一番大事な舞台と
仲良くなること、トモダチになることが大事。
キャプテン翼の言葉に通ずる、上手くなるための一番大切なことだと
私は思いました。
では写真の場合はどうでしょうか?
トモダチになるのはカメラ?でも、いつも同じカメラを使うとは限らない。
そうすると、写真に撮って一番大事なトモダチは「光」だと
私は思うのです。
晴れの日に燦々と降り注ぐ太陽の下での光
曇りの日にしっとりと感じる光
暗い夜道で感じるささやかな窓の光
夜の街に輝くにぎやかな光
スポットもあれば、全体を照らす光もある。
いろんな光があるけれど、たくさんの光と仲良くなることが
写真に撮って大切じゃないかと考えた次第です。