写真の手がかり 〜アンドレアス・グルスキー展にて
猛烈な台風の近づく9月15日、グルスキー展に行ってきました。
一つ前の記事で写真を理解しようとする手がかりに
「何を撮った写真なのか?」
「どこで撮った写真なのか?」
というところを観覧者は気にされていた、と書きました。
「わからない 」という不安感が有るのだと思います。
受付では、展示作品の一覧表を手渡されます。
そこにはいくつかの情報、製作年、場所、そしてタイトルが載っています。
ある作品の前に一組の男女のカップルが来ました。
それで、展示作品が何を表しているか分からなくて、
その一覧表を観たんですが、
またUntitledだよー
と苦笑いしていたのが印象に残っています。
確かにグルスキー展では、
半分ぐらいの作品はUntitledだったように記憶してます。
タイトルを付けることは一義的な見方しか与えない。
だからUntitledなんだけど、言ってやりたかったのですが
苦笑いしながらも、
UntitledにつぐUntitledを楽しむ二人の仲の良さが微笑ましかったので
温かく見守ることにしました。
(羨ましかったわけじゃないよ。)