photter's photo diary

日々の暮らしで感じた「心に一番近いコト」を写真と言葉でつづります。

ミュージカルWICKEDに学んだこと

ある歌手の方がライブで歌ったミュージカルの歌がキッカケでWickedを観に行きました。しかも二度も。それほど魅了されました。

 
タモリじゃないけど、僕は突然歌い出すミュージカルが嫌い、みたいな先入観を僕は持っていました。
 
例えば、リトルマーメイド、ライオンキングのようなミュージカルは子供向けだとずっと思っていて、観に行きたいとは一度も考えたことがなかったぐらい。
 
でも、先の歌手の方が歌う、ミュージカルwickedのpopularやリトルマーメイドのPart of your worldを日本語訳ですが聴いたときにガラリと考えが変わりました。世の中の出来事を暗示する象徴化した言葉で歌詞が綴られていて、子供向けとは思えなくなり、一度は行くべきだと思い立って早速行ってみました。
 
僕はそこで、更に驚く発見をしました。劇場には小さな子供からお年寄りまで幅広い年齢層がいらっしゃる。
面白おかしい話なのかと思いきや、話の内容自体は結構難しい。なぜなら生きるとは何か?という問いかけを常に繰り返すからです。
正義とは何か、人を愛するとはどういうことか、友情とは何か。
大人ですらマトモに答えられない。答えを探すことよりも毎日の雑事に追われている。こんなに難しい話を子供が理解できるのか、満足できるのか?と思ったわけです。
けれども、子供たちは楽しんでいる。それは随所に子供でも楽しめるように面白いシーンを入れたり、迫力のある演出をして、決して言葉の意味が分からなくとも楽しめる工夫がなされている。
 
間口の広さとはこういう事か!
 
そんなふうに思いました。難しい話を難しく語るのは、誰にでも出来る。例えば量子力学の本を朗読すれば良いだけです。
でも、難しい話の中にジョークを入れたり、誰にでも楽しめる工夫をする。つまり多面的に構成を考えていくことで間口を広げる。それが人に何かを見せる上で必要なことではないかと思いました。
 
物理学者のファインマンが言ってましたね。
分かるということは、公園のベンチで隣に座った老婆が分かるように話せるという事だよ。
多分ね、そこにはたとえ話、ジョーク、いろんな要素を入れたりするし、論理の展開、つまりストーリーを構成することが必要になる。
 
間口を広げるための写真作品。ああ、なるほど、老若男女問わず多く人気の作品はそんな要素があるように思いました。
 
ちょっとそこをチャレンジしてみようと思った次第です。
f:id:photter:20140215000118j:plain