photter's photo diary

日々の暮らしで感じた「心に一番近いコト」を写真と言葉でつづります。

考えを巡らして作り込む

今夜はグループ写真展「LOVE」の出展者講評会でした。

岡嶋先生からいくつか質問を受ける形で講評を戴きました。
(ダメ出ししてもらいたくて出展したのではないのでヨカタと思います。)

質問のうちのいくつかは想定内でしたが、一つだけ答えを用意してなかったことがありました。

「なぜ粗粒子なのか?」

用意していない答えには伝家の宝刀「それが好きだから」
あるいは「自分が美しいと思ったから」と答えたわけですが、
書き留めた言葉を今さらですが思い返してみると答えは見つかるものですね。


もともとこの「LOVE」展は、開催初日のバレンタインデーにちなんだ会です。
そこで私はステートメントを「告白」と考えて文章を作りました。
おそらく私の作業で足りなかったのは、
写真を構成する要素の全てに対して「告白の言葉」を定義付けることでしょう。

その他の要素に比べて、粗粒子については意識していなかった
ということです。

考えが足りなかったわけですが
もちろん今は明確に答えを見つけました。

今回の体験で得たことは、考えを巡らせる、ということに尽きます。

例えば歌手の人が歌う歌の世界を
歌詞を借りずに自分自身の言葉で理解することや
俳優の人が、役の性格をよくよく理解して、
台本以外のところまで想像できることに似ているように思います。

最近、歌手の方や役者の方の話を伺う機会を持てて、
考えを巡らし作り込んだ結果を観ると
テクニックの先にあるものに人は魅了されるのではないか、と思うのです。
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