小手先ではなく本質で勝負するとは?
あるお芝居の舞台裏のお話。
役者さんの役作りを演出する上で、衣装や小道具は大切な要素である。
しかし、演出家の役者に対する「衣装に頼るな」というコメントは
鋭く刺さると思う。
衣装や小道具は、あくまで役者さんがつくる【存在】の輪郭を
より際立たせるアクセサリーだと思う。
そればかりが目立って肝心の「人という存在」が埋もれてしまったら
本末転倒である。
この「衣装に頼るな」のお話しを聞いて真っ先に思い出した。
これは、写真に対する「紙に頼るな!」というコメントに通じる。
例えば、やさしい雰囲気を出したくて和紙を選んだ。
よくある理由だと思う。
でも、写真でやさしい雰囲気を出し切れないのか?
悩んで悩んでたくさん悩んで
写真自体を突き詰めて作り込むことを大切にしたい。