写真を抽象化する
昨日は、講座の3回目で課題提出がありました。
安達ロベルト/モノクロ撮影講座「写真を抽象化する」
http://www.tip.or.jp/robert.html
抽象化することを第一に、撮った写真をデジタル処理しました。
フィルムとデジタルの違いは、画面を構成する要素にあると考えました。
フィルムは面(face)として画面を構成する要素を
デジタルは1画素ごとに情報を持っている、と思います。
今回はデジタルカメラを使用しましたので、
ある意図を持って編集するならば
究極的には1ドットごとに弄っても好いわけです。
遠近法で構成される画は写実的に見えてしまいます。
そこで写真を抽象化するためには、
- ピントをぼかしてディテールを削る
- 平面的にグラフィカルに構成する
ということが必要です。
見えているもののディテールは残したかったので、
平面になるように建物の歪み(パース)を補正して
出来るだけまっすぐに記号的になるようにデジタル処理しました。
【イデア】
映り込みの美しさに惹かれてシャッターを切ったわけですが、美しく写るものの実体は別のところにある。カメラという道具に縛られて、振り返ることをせず映り込みを実体として信じる。これはプラトンの「洞窟の比喩」と似ていると思います。